家紋

我が家の家紋はいわゆる、「竹に雀」である。

正確な名称がわからない。これまで、この家紋は祖父の紋付、そしてそれを私が中学生時分に写し取って墓石に刻んだものしか我が家になく、消失寸前でもある。墓石に刻んだ際の石屋さんの証言によれば、「珍しい、見たことがない」というものだったらしい。実際その後、図書館や本屋でめくる家紋のなかには我が家の家紋は見当たらない。

竹、と呼んだが一般的には、「笹・竹」は「笹」と呼ばれ分類されることが多いみたいだが、じっくり見ると、「二本竹」、「九枚笹」、「向い雀」を満たしているので、「九枚笹二本竹に向い雀」と言えるが、実際どこを見てもこの家紋はない。有名どころでは上杉家の家紋が竹に飛び雀、として知られている。もともとは、九曜巴だった長尾家から関東管領になり上杉を名乗る際に、家紋も譲り受けたと。伊達家もいつからか、竹に雀でさらにいくつものバリエーションがある。

氏と家紋は自分のルーツだが目下、切り落として少しだけ外に現わしになった棟木に家紋、「九枚笹二本竹に向い雀」を入れるかどうかで思案中である。