2009年3月19日木曜日

ハッカと勾配器

「ハッカ」とは、鉄筋工の必須道具のこと。

気になっていたが、今日初体験した。うちの家の基礎屋さんである岩本建設さんの職人さん、通称「鉄筋の先生」に習い、ハッカの使い方を指南してもらった。微妙な角度で折れ曲がった先に、ワイヤの先の輪っかを通し、それを手もとのワイヤにかけ、クルクル回す。面白い。握りが二重になってて簡単にクルクル回るので、こんなので締め付けられるのか?とずっと疑問だったが、心配なくしっかりと結索できる。でもって、緩めるのも簡単。ひっかけてぐるっと回すだけ。鉄筋の先生曰く、「金のハッカ、作ったことあるよ~、でも使えねえ。無理だった」、とのこと。いや楽しい。コンクリート基礎のの最終段階に近付きつつあるが、今日は駐車場入り口と、玄関前の土間コンクリートの基礎うち。

駐車場入り口付近に落ちる雨水をどうやって、排水するのか?なかなか難しい傾斜を作るのだが、このスペースで高さ5mmの差を今日のコンクリート打設では作り出してて感動。

「勾配器」
これはなかなか感動した。日ごろ自分の実験では水準器を欠かしたことはなく、三方向水準器は当然持ち歩いているが、これには驚いた。もくもくと今日も働く水道屋さんが持っていた道具がこの勾配器。

いちばん左が、水平器。気泡が真ん中だと水平ということ、これは当たり前。その右に並ぶのが、1/50, 1/100, 1/150, 1/200の勾配器、このどれかの気泡がそれぞれの真ん中に来ていればその場所の勾配がそこで示されている、ということ。これには設計士の加々美さん、工務店の飯村さんも驚いていただが、水道屋さんには当り前の道具のようだった。水準器の裏側が磁石のものを私も最近使っているが、その本当の使い方は工事しょっぱなの杭打ち工事で知った。

杭に押し当て、杭がまっすぐに入っているかをチェック、するというもの。職人と道具、という関係は全くの無駄がなく、面白い。

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