2009年4月2日木曜日

屋根の裏

屋根裏ではない、屋根の裏である。

下屋部分とベランダ部分は蔵本体の屋根から張り出しているために、そこだけは新材を使って建て増している。その部分、北側の下屋部分の、屋根の裏はご覧のとおりの出来栄えである。玄関入って左手階段部分を見上げるとそこに下屋部分の屋根の裏側が見通せる(はず)。その部分の写真である。通常、床材に用いるものをここでは屋根の「裏」にもってきているのでとてもきれい。ひっくり返って足の裏をぺたりとくっつけてみたくなる、くらいきれいである。この施工とても時間をかけていたらしいが、聞いてみるとやはり大変である。約4m近いこの屋根板を桁と同じ方向にはめ込んでいくが、これだけ長いとわずかの反りもそれが重なれば、屋根板全体が反ってしまうことになりかね無い、ということで内掛け梁と垂木の間に差し込んでいき、ねじれと反りが出ないように抑え込みながら短軸方向に接合していく、気を遣った作業であるとのこと。
屋根全体にわたって、内掛け梁の上に石膏プラスターボードが張られているが、その上に垂木を並べ、隙間には断熱材が張られていた。

屋根換気に関しては、こんな感じ。通気のための穴があけられている。

屋根の「裏」と書いたが実のところ、我が家にはいわゆる「屋根裏」は存在しない。素敵な棟木と内掛け梁を隠すのは勿体ないので、すべて現わしにしてみせるという仕様である。そこで屋根裏はなく、石膏プラスターボードの上に断熱材、その上に屋根材、ガルバリウム、という手はずになっている。瓦にできなかったのが、口惜しい。

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