2009年5月20日水曜日

壁の構造

その後、腰は徐々に回復をみせ普段の生活では支障がない状態に戻ってきた。朝の現場通いを復活させ少しずつ写真を撮ったので、現状を報告しておきたい。

気がつかないこともないが、しかしわずかずつの進展はある。外観と内観の壁に関することが最近の目立った進捗である。外観はこんな感じである。「木摺り(きずり)」とよばれる板が外側に、水平に打ちつけられている。



  • 厚さ5mm、幅36mmの杉板を1cm弱の間隔

というのが木摺りの用法らしい。塗り壁工法の下地である。そもそもは洋風建築からやってきたようだ。内側はというと

このように、断熱材がはめ込まれてきた。ここまで書くと明らかなように、もともとの蔵の構造では壁は真壁構造(しんかべこうぞう)である。真壁は壁から柱が露出する構造のことだが、この壁は漆喰、もしくは土壁がオリジナルであった。もとの様子はこんな感じである。

もともとの蔵の壁の厚みを伺い知るにはあまり残された写真が少ないのだが、こんな感じであった。これがもともとの出入り口の一つであったらしい。重厚である。

さすがにこの扉だと毎朝出かけるときと、毎晩帰ってきたときに開け閉めするのが大変すぎる。扉に万が一挟まれたら命にかかわりそうだ。これは冗談だが、外側のこの重厚な蔵の漆喰扉の奥には、蔵の大戸、そして網戸、があったことから、玄関には大戸を利用することになっている。

話が脱線したが、目下の興味は断熱材である。予算の都合上当初は、「ネオマフォーム」ではなく別の断熱材のはずだったが、旭化成のネオマフォームと相成った。


調べてみるとこのネオマフォーム、フェノール樹脂から作られた高性能断熱素材、ということになっている。ココに情報が載っている。木造建築用の用途では我が家のように内張り断熱、ではなく「外張り断熱工法」が旭化成では掲載されている。今一度、我が家の内断熱の利点をMirror man氏に確認しておこう。木造建築の場合、そもそも外断熱も内断熱もあまり大差ない、とはどこでも書かれているようだ。

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